水道水に含まれるサビによる体への影響

 鉄のフライパンを使うと炒め物に鉄分が移り、鉄分補給に有効だという話がある。あるいは昔はひじきは鉄釜で煮られていたので、現在のひじきよりも材料ではなく調理法の違いにより鉄分を豊富に含んでいたという話も聞く。
それでは水道水に含まれる鉄サビについてはどうだろうか。これは鉄分補給にはなるのだろうか。これはほとんど人体には吸収されずに排出されるとも言われているようだが、フライパンの鉄分と似たようなものだろうか。

 食品に含まれる鉄分では、肉、魚のヘム鉄の形になった鉄はタンパク質で既にコーティングされた状態になっているため人体への吸収性は高めのようだ。一方、ホウレン草やプルーン等の非ヘム鉄はヘム鉄に比べると吸収性が数分の1とも言われているようだ。胃液には薄いが塩酸(0.数%)が含まれており、鉄サビすなわち酸化鉄でもFe+2のような鉄イオンとなって腸で吸収されることになるだろう。但し、鉄の人体への吸収率は低めで経口摂取したうちの15%程度らしい。

 水道管には鉄管が最も使われるが、一部では銅管や黄銅管が使われることもある。また現在では亜鉛管や鉛管は使われなくなってはいるが、古いものがそのまま交換されずに残っている場合がある。水道水の水質基準としては、鉄に関して0.3mg/L以下、銅に関して1.0mg/L以下、亜鉛に関して1.0mg/L以下、鉛に関して、0.01mg/L以下となっている。これらは単なる目安であり、実際の含有量はもちろん配管の状態による。

 鉄サビと言っても酸化鉄には種類がある。赤サビあるいは赤色顔料のベンガラは酸化第二鉄で、黒サビは酸化第一鉄である。水道で混入しているのは赤サビが多いだろう。鉄分の過剰摂取自体はある種のガンや細菌感染の確率が高まるとされているものの、直接には毒性はないと理解してよいだろう。鉄は多くの細菌も好むため雑菌も繁殖しやすくなるようだし、鉄分濃度が高ければ硬水であるから下痢をもたらす可能性はあるかもしれない。毒性の基準は半数致死量(LD50)というものがよく使われ、試験動物の50%が死亡する体重1kg当りの投与量(mg/kg)により判断される。鉄分を体重1kg当りで60mg以上投与すれば死亡、1日に20mg以上を摂り続けていれば、生体は鉄中毒になり肝臓、膵臓、心臓等にダメージを与える可能性が高いようだ。水道水に鉄サビが含まれていても、1日に飲む鉄分量としては非常に少ないと思われる。お茶やコーヒーとして飲む場合には、それらに含まれているタンニンと鉄が反応してタンニン鉄となるために腸での吸収は阻害され、吸収量としては非常に少なくなると思われる。

 銅サビである緑青(ろくしょう)については昔は毒性があるとされていた。自分も子供の頃に一部が錆びた銅材をいじっていたら、親に緑青(ろくしょう)は毒だから注意するようにと言われた記憶がある。しかし、近年の研究の結果では緑青(ろくしょう)に特に毒性はなく無視して良いレベルということになっている。

鉄分補給のメリット・デメリットについては以前に下のページに書いた。
http://47819157.at.webry.info/201611/article_1.html



 自分は使わないが、煮炊きする際に鉄の具材を入れて鉄分補給する人もいるようだ。
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